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友の足跡を辿って|硫黄川・一の沢滝での所持品捜索と引き継ぎの記録

古い友人の「彼」を発見した翌週、彼の残した所持品の捜索を兼ねて、友人ガイドと共に硫黄川・一の沢出合いの一の沢滝まで入山してきました。

【硫黄川・一の沢出合いにかかる直瀑20m滝】


普段ここを直接滑走して下降するのは困難に見えますが、雪崩の巣となる典型的な「地形の罠」だけに、雪が深く吹き溜まるハイシーズンであれば雪面がつながり、降り立つことができてしまうのかもしれません。


【7月でも残る巨大な雪渓の塊】


雪崩の堆積区ということもあり、7月に入ってもダンプトラックほどもある巨大なデブリの雪塊が各所に残っていました。

【冷たい沢水にさらされていたスプリットボード】


過酷な捜索の末、硫黄川の鉄分混じりの冷たい水に浸かっていた彼のスプリットボードを発見。さらに至近の左岸法面を上がった場所で、ストックを1本見つけ出すことができました。


ビンディングが解放されていた状況から察するに、彼は片手にボードを抱え、もう片方の手でストックを突きながら、割れた沢筋を懸命にルートを探して下山しようとしていたのだと思います。


【酷く錆びついたスプリットボード】


回収したスプリットボードとストックは、1週間かけて丁寧に錆を落とし、綺麗に磨き上げた上で拾得物として警察へ届け出ました。


錆落としは正直骨が折れる作業でしたが、無事に本来あるべき姿へと戻すことができました。


新潟県警察関係者の皆様、日頃の活動も含め、本件に関しても親身に相談に乗っていただき心より感謝申し上げます。


警察の担当部署を通じて彼の大切な方へも無事に引き継がれ、先方からも丁寧なご連絡をいただきました。


友の生きた証を、しかるべき場所へ届けることができて安堵しています。

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